
「お金貸して?あとベッドも」
山吹詩子は同じ大学の先輩女子。
家賃滞納してアパートから追い出された彼女は、僕の部屋に入り浸っている。
酒クズで常に金欠。隙あらば金の無心をするどうしようもない先輩だが、路上ライブで演奏する彼女の姿に一目惚れした手前、無碍にすることもできない。
呆れることが多いながらも穏やかな日常。彼女と過ごす時間にどこか心地よさを感じつつ、いつか恋人同士になれる日を夢見ていたものの――
「そういえば、またヤッちゃったんだよね。知らない男と」
貞操観念が緩い先輩女子は、毎日のように他の男に抱かれているそう。
嫉妬心を滾らせて表情を曇らせてしまう僕。その反応が面白かったらしく、彼女は悪戯っぽく微笑んだ。
それ以来、悪酔いする度に他の男とヤッた話を報告してくるように。
苦しい。胸が張り裂けそうだ…。
片思いの先輩女子からワンナイト体験談を囁かれて、僕は脳をグチャグチャにされる…。
