かつて、人間はサキュバスによって支配されていた時代がある。
サキュバスは魅了の能力で、人間たちを意のままに操り傍若無
人の限りを尽くした。
しかし、そんな時代にも終わりが来た。
サキュバスを喰らうモンスタ―、月下の夢喰いの存在である。
月下の夢喰いはどこからともなく現れ、サキュバスを喰らい
尽くした。
天敵の出現により、サキュバスを見かけることは、なくなっ
た。
今ではサキュバスは、本当に存在していたのかと疑われるほ
どだ。
しかし、サキュバスは今でも存在していた。
そして今夜も生きのよい精を求め、また一人淫夢へと誘なっ
ていく。