前作と同じく、左右で声の動きを変えている場所があるため、ぜひ一度イヤホンで聞いてみて下さいね。
今作のテーマは「怪しく歪みまくった自己啓発セミナー」です。
怪しい声で心を掌握し、思考を溶かして改変し、快楽漬けにしながら…
スパイのお姉さんは「既に幸せになった人」の実例を出して、あなたに「幸せになる方法」を教えてくれます。
誰かをモデルケースにして、物事に励む、それってとっても有用で理にかなったことですよね。
スパイのお姉さんとの「契約」を守れば、あなたは幸せになれるでしょう…
たとえそれが世の中では禁忌とされるモノに繋がったとしても。
音声では前作と同じく、頭の中で声がする感覚、左右で違う動きをするなどの編集もしています。
今回は頭や正面、右や左を多めにしたため、左右同時に違う動きをする場面が不意に来たりするので、
ドキッとしたり、一気に深く堕とされたりするかもしれません。
——
私は社会人の為にセミナーを開いている講師です。
今キミが聴いているのは、私のセミナーを音声化したもの。
この音声は会社員の仕事に対する姿勢や、取り組み方を向上させることが目的で作られているの。
具体的に言うと、一つ目はリラクゼーション効果による悩みやストレスの解消。
二つ目は仕事への意識を変えて積極的に取り組むマインドの醸成。
さて、本題に入りましょうか。
この音声に辿り着いたのは、キミが仕事に悩みを抱えているから、そうよね?
やりがいや目的の喪失、上司や同僚への不信・失望、将来への不安…
そのどれかを深く感じていたり、もしかしたら、全てを感じているのかもしれない。
でも、安心して。
聴き終わるころには、それらはすっかり消えて、次の日からキミは仕事に深く集中できるようになるから。
そして、私のセミナーを受けることが、人生をより豊かにするってことを理解する。
あれだけ嫌だった仕事も、じきにキミの生活にとって大事なモノへと変わるようになるわ。
そう、今キミが仕事に対してネガティブな側面を感じていればいるほど、ね。
ウソだと思う?
ふふ、それじゃあ、キミの国に住んでいる、ある男性の実例を話しましょうか。
――
ふふ、気づいているかな?
既に深いトランス状態に入っていること。
今のキミは彼と同じ。
キミも彼のように、なりたいよね?
だから、ここまで私についてきた。
それなら、キミがなろうとしている彼の生活の詳細も、語ってあげないとね。
このセミナーの真意も伝えておかないといけないし。
キミも薄々気づいている、もしかしたらって。
でも、本当はそれを求めているんじゃないのかな?
彼は既に私のセミナーによって、深く依存がすすんでいたの。
ここまで堕ちていれば、後は簡単。
彼がもう逆らえないことを確信し、私は重要なことを伝えたの。
私が敵国のスパイであること、をね。
そして、目的が彼の会社の乗っ取りであること。
キミの国の企業の利益を搾取し、技術力を盗んで、私の国へ還元しようとしていることも。
全て洗いざらい、彼に教えてあげたの。
彼は…そう彼のことだよ?
キミの話じゃないの。だけど、なんだかキミも…彼のようになり始めているけどね。
――
どうしたの?
なんだか、おちんちんがピクピクし始めちゃってるよ?
気づいてないとでも思ったの?
キミの全て、私が見てるんだよ?
ああ、そう、こんな話を聞いてもゾクゾクしちゃうんだ?
私の声が耳から入るだけで、声が出そうなほど気持ち良いんだ?
あーあ、彼のように口元までだらしなくなって来てるよ?
でも、まだ駄目。
彼が受けたような気持ちいいご褒美、知りたいよね?
――
ああ、分かる?
キミが、これから体験することだよ?
続けるね?彼は私の指示で裏切りを繰り返し、どんどん洗脳に溺れていった。
気持ちいい裏切りを続けると、その分頭の中が空っぽになっていくの。
だから、その埋め合わせを求め、さらに私のご褒美を求めた。
でも分かっているよね、このご褒美は毒。
どんどん私の指示を聞くことがすべてになる、依存性の強い毒。
ね、キミも、「彼のようになりたい」んだよね?
そんなことない?ううん、そんなのウソだよね。
だって、キミのおちんちん、ずっと頭を下げて頷き続けてるよ?
裏切りを誓う、それは既に裏切り行為。
キミは既に、さっきの契約で「気持ちいいコト」が辞められないようになっているの。