「お、おま、何見てんだよ! アンタ誰だっけ、ええと……」
「知らねーよこんな奴! おいテメェ、何ガン見してんだよ、あっち行けよ!!」
教室には、全裸の二人がいた。
……着替え……てるんだろうか。でも、いくら着替えだからって、誰もいないからって、鍵のない教室で下着まで脱いで丸裸になるなんて――
これがきっかけでそれからはずっと、二人から『ガン見変態野郎』と罵られ、このことを誰にも言わない代わりに、と――
それからは、すっかり下僕にされてしまった。
でも、お金を渡されての使い走りとか、その程度で済んでるから、僕ももうどうでもいいような気持ちになってるんだけれど――
そんな日がしばらく続いたのちの、放課後。
性にも奔放な彼女たちは、椅子に座り足を広げて『この間引っかけた男』たちとのセックスについての報告会を開いているようだ。
そんな話を聞くだけでも、わからない分妙にエッチな妄想が膨らんでしまう。あれこれあれこれ、とんでもないことばっかり考えてしまって――
で、気がつけば、勃起していた。
「お前、何もじもじしてんだよ」
「……あ、もしかして勃ってる!? ウチらの話聞いて、興奮しちゃったわけー? マジでぇ?」
「ま、大体わかるけどさー。アンタ、どうせブツ見せる相手とかいないっしょ? 今日は特別に、どのくらいのモンかウチらが見てやるよ、嬉しいっしょ?」
「いや、あの、さ、さすがにそれは……」
「うっとーしいな、さっさとやれよ。アリサが見てぇって言ってんだから、見せりゃいいだろが!」
「わ、わかったよぉ……ううっ……あ、あんまり見ないでもらえたらありがたいけど……く、っ……」
もう何をしても何を言っても無駄だと悟った僕は――