■ストーリー
目の前の古い……いや、なにやら味わい深い建物を見上げて、俺は大きく息をついた。
「怪我をしてしまったので、私が退院するまで、代わりに2週間ほど下宿の管理人をお願いネ」
明るく書かれた叔母の手紙。
気楽なフリーター生活を満喫していた俺は、もちろん面倒なことはごめんだ。
じゃあ、なぜそんな俺がこんなところに立っているのかというと――
「追伸。今下宿しているのは、みんな若くてかわいい女の子たちばかりです。
普段から男手が足りず、頼りになる男の人を全員が待っていることでしょう。」
……し、仕方ない!
お世話になった叔母さんが困っているのを助けないワケにはいかない!
こうして俺は、下宿の代理管理人としてやってきた――
わけだが……
テレビ越しでしか見たことのないような”古き良き下町風情”な建物……
だがっ!
問題なのは外見ではなく中身!
そう!
住んでいる女の子のほうがオレにとっては意味がある。
これから2週間にわたる、薔薇色の生活が始まるのだ!!
■登場キャラクター
●如月 渚 (CV:計名さや香)
近くの保育園で働いているマジメな性格の女性。
少々堅すぎるくらいのしっかり者で、
管理人不在の下宿を自分が守らなければならないとすら考えている下宿人たちの代表的存在。
世話焼きで、だらしがない人を見ると放っておけない性格でもある。
マジメすぎて恋愛感情などを抑え込んでしまう傾向があり、色恋沙汰に過敏に反応してしまう。
母性本能が強く世話好きなところが災いし、春にべったりと甘えられているのだが、
このままではいけないと考えている。
「まったく、あなたはしょうがないわね」
●春日 春 (CV:東かりん)
浪人生で、近くのメイド喫茶で働いている女の子。
普段からメイド服姿で過ごしているが、それは憧れの存在である渚のお側に仕えるため。
渚に対してはデレデレだが、主人公に対しては不審であるうえに渚に近づく悪い虫と捉えており、
常に攻撃的に接してくる。
感情の起伏が激しく、一度信頼すると依存心が強く働き、べったりになる。
「お姉さまに変な手出しをしないこと。もし破ったら……」
●姫野 綾 (CV:紗倉奈央)
新人のアイドル声優。
もの静かなお嬢さんタイプの女の子で、本来は恥ずかしがり屋なところもあるのだが、
仕事となるとどんな役どころもこなすことのできる演技派な一面も持っている。
今はまだ念願の声優になれた喜びで頭がいっぱいで、演技のためなら努力を惜しまない頑張り屋でもある。
あまりにも演技に熱が入ると、どこまでが現実でどこからが演技なのかはた目にはわからなくなることがある。
どのような演技もこなせるだけあって、意外と男女関係の心の動きにも敏感らしい。
「ふふっ、いい子にしてるんだよ。そしたらご褒美あげるから♪」
●榊 曜子 (CV:遠野そよぎ)
霊媒師見習いとして、常に巫女服を着用した姿でいる少女。
現われる時はどこからともなく「ちりーん」と鈴が鳴り、おどろおどろしい雰囲気をまとっているが、
それは彼女が数年来霊に取り憑かれ続けているため。
曜子に取り憑いた霊は「兵隊さん」と呼ばれ、他の住人たちもすっかり認知した存在。
それもそのはずで、曜子は時間によって彼女自身と「兵隊さん」の意識が入れ替わってしまう特殊な体質。
「管理人さんはわたくしの兄さまです」
●御山 優 (CV:深井晴花)
非常にハードな勤務態勢で働いている色っぽいナースのお姉さん。
下宿にも数日に一度くらいしか帰らないような状況で、たまに下宿で見かけてもナース姿をしていることが多い。
実はけっこう有能な看護婦で、手術の際には執刀医に頼りにされるほど。
手術においてはアシストだけでなく助言もできる。
ただし、法的には執刀できない立場。
疲れると欲望に対してオープンになる性格で、
主人公のことは都合よく現われた性欲のはけ口のように考えているフシがある。
「私は裸のつき合いもいいんじゃないかって思うのよ」