迷宮の建設や修復、築城などを得意とする魔法使い『鍛梁師(たんりょうし)』のアヴァロは
いつか自分の工房を持つという夢を持っていた。
その夢を叶える為、資金稼ぎの一環として旅先のインフルース王国にて遺跡調査の仕事を受けるが、
運悪く崩落事故に巻き込まれてしまう。
そして迷い込んだ先にて魔石の中で眠っている女の子フィアと出会った。
目を覚ましたフィアは、自身の記憶はないが神様であることは間違いないと語る。
続けて神の能力として遺跡全体を動かすことが可能であり、
どうしても立ち入りが禁止されている王国の聖地『神響の霞廊(しんきょうのさんろ)』へ
行かなければならないという目的を示す。
信じられないことばかりを話すフィアは、遺跡を工房として好きに扱って構わないから
一緒に目的地へ向かって欲しいと、畳みかけるように誘いをかける。
いぶかしみつつも条件を飲んだアヴァロは自称女神の使徒となり、
移動可能な遺跡を工房として盛り立てながら北上する。
やがて『グアラクーナ城砦』の噂は国内に知れ渡り、価値あるものや危険なものとして
付け狙う者と戦いながら、アヴァロは女神の記憶にまつわる真実を探っていく。
縁結びの女神と共に『絆を紡ぐ物語』が始まりを告げる……。