主人公、蒼井翔は美術(絵画)の特待生として櫻乃杜学園に籍を置いている。
しかし、入学後すぐにフィギュアに魅せられ、造形の二次創作にはまってしまう。
成果らしい成果を出していない翔に対して学園は―
次のコンクールで入選しなければ特待生資格を剥奪する
それを知った両親は、絵に集中できるよう寮へと押し込める。
寮には造形のための設備がない、これでは満足な創作が出来ない!
ホビフェスに出展するためにも家に帰ることは急務!
仕方がないからコンクールに出るよ!と邪な考えから決意する。
これでまで翔は、見た物を見たままに感じたままに生まれ持ったセンスと感覚のみで絵を描いてきた。
それは十分凄いことであり才能ではあるが、造形で二次創作を経験したことによって考え方が変わっていた。
二次創作においてもっとも大切なのは、キャラへの愛!
そのキャラがどういう人物なのか、なにを考えどう行動するのか、またバックボーンとなる背景には何があるのか、
作品世界に対する深い造詣があるかないかで作品の出来映えは天と地ほどの差が生まれる。
コンクールのモデルを女の子に決める翔だが、ただ座らせてスケッチするのでは意味が無い。
何気ない仕草やその子が本当はどういう性格なのか、考え方をするのか、
なにを思いなにを秘めているのかどういうバックボーンを持っているのか、それを知るべきだ。
絵を描くのはそれが整ってからだ!と考え女の子の観察をはじめる。
観察が進むにつれ女の子の内面に触れ、悩みを知っていく翔。
果たしてコンクールで入選できるのか!
そして女の子との関係は!?