閉じたセカイのトリコロニー

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■□■ストーリー■□■
『わたしの、恋人になってください!』

可愛らしい顔立ちの少女は、俺にそう告白した。
それはきっと、普通の男子なら誰もが望んでいる言葉だろう。
もちろん俺だって、そんな日が来ることを期待していなかったわけじゃない。
ただ、今ここがみんなの集まる教室の真ん中で、
相手が出会って間もない転校生でさえなければ。

『これからも、みなとくんの傍にいたいな…』

でもそれ以来、彼女は俺の恋人になった。
最初は戸惑いが勝っていた俺の心も、いつしか彼女に惹かれるようになっていた。
クラスの友人や、幼馴染も驚いていたようだけど、
俺を心から愛してくれる女の子と過ごす日々は、とても心地よいものだったから。

そして1ヵ月後…
俺は彼女と、一夜を共にすることとなった。

『大好きだから…私のこと、忘れないでね』

これからも一緒にいようと、二人で誓いの言葉を交わす。
そしてまどろみから覚めた時、俺を迎えたのは――

――忘れもしない、あの 告白の日の朝 だった。

■□■登場キャラクター■□■
●在原和歌(CV:香藤あかり)―一目惚れする転校生
狭霧ヶ丘学園に転校してきた2年生。
奏のクラスに編入されたが、その初日にクラスメイトの
前でいきなり告白するという荒業をやってのけた。
その突拍子のない行動からはあまり想像できないが、
『昔から人付き合いはあまり上手じゃなかった』らしい。 本人談である。
だが生来の優しさがその言動から感じられるためか、
人に嫌われることはあまりないようだ。
心を許せる相手とは深い友情を結ぶタイプでもある。
また、自分が決めたことに対しては迷わずに突き進む心の強さも持っている。
それが奏に向ける強い想いの原動力となっているようだ。

●加賀美祈理(CV:上田朱音)―天邪鬼な幼なじみ
狭霧ヶ丘学園に通う2年生。 奏のクラスメイト。
そして奏にとっては幼い頃からの幼なじみである。
気が強く、自分の意志を普段からはっきりと口にするタイプ。
他人を引っ張っていくリーダー気質でもあり、周囲の評判も良い。
そんな彼女だが、幼なじみの奏に対しては妙にきつく当たることが多い。
おかげで奏は苦手意識を持っており、彼女とは距離を置いている。
美しい外見の持ち主であり、事実学園の男子からは
憧れのような感情を向けられているのだが、浮いた話はまったくない。
彼女の幼なじみに見せる態度などを見れば、
他の男子は告白を諦めるようになる…という噂である。

●宮守心音(CV:杏花)―クールでフシギ系な妹
狭霧ヶ丘学園に通う1年生。 奏の妹。
口数の少ない、理知的で冷静な少女。
だが、たまにおかしなセンスの言動が飛び出す不思議ちゃん風味も備えている。
とはいえ周囲に引かれているということもなく、
上手いこと立ち回り友人たちとの交友関係を築いている。
言ってしまえば世渡り上手な子である。
兄である奏に対して、幼少時はかなりべったりしていたが、
最近はちゃんと距離を置き家族としての関係を保っている。
同じクラスの悠姫とは特に仲が良く、いつも一緒にいる。
その縁で陸上部の活動をたまに手伝っているらしい。

●四条悠姫(CV:藤宮櫻)―恋にまっすぐな後輩
狭霧ヶ丘学園に通う1年生。
心音の親友で、陸上部に所属している。 いつも元気で明朗快活なスポーツ少女。
何事にも一生懸命に取り組む、体育会系的な性格である。
あまり器用ではなくその意気が空回りしてしまうこともあるが、
それでもめげずに立ち上がる姿は実に健気である。
部活などの関係はないが、奏のことを「先輩」と呼び慕っている。
帰宅部の奏としては微妙にくすぐったい感じがする呼び方だが、
悠姫にとっては譲れない部分らしく、ずっと押し通しているらしい。
最近は何か悩みがあり、心音に度々相談していたようだが…。

●ニア(CV:小倉奈緒)
ループ世界に迷い込んだ奏の前に現れる謎の少女。
明らかに日本人ではなく、そもそも人間なのかも怪しい存在だが、
一応本人は「時の悪魔」という言葉で自己紹介している。
いつでも人をからかうような冗談めいた口調で話し、
その話の内容も掴みどころがない奇妙なものばかり。
突然の出会いの後、ループ世界の中で彼女は幾度も奏の前に現れる。
そして奏はその度に、道化めいた彼女の振る舞いに翻弄されることとなるだろう。

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