
「必ず改善します。信じてよかった」
「あの声を聞くだけで、安心できます」
「もう、他のところには通えません」
★5のレビューが、ずらりと並んでいた。
早漏で検索して、たどり着いた催○クリニック。
……よく読むと、どれも「治った」とは書いていない。
でも、そのときの俺は気づかなかった。
個室に通されて、リクライニングチェアに沈む。
「初回ですね。お悩みを、お聞かせください」
落ち着いた声だった。
誰にも言えなかったことを、全部話してしまった。
「原因は、心にあります」
「快感の受け皿が、ペニスひとつしかないんです」
「体じゅうに増やせば、あふれるまでに時間がかかる」
理屈が、通っていた。
だから、目を閉じた。
耳。首すじ。脇腹。順番に、ぴりぴりしてきた。
触れられるだけで、気持ちいい。
「……いい子」
そう言われるたび、体が勝手に返事をした。
治療は、順調だった。
——そう、信じていた。
