
この世界では、射精そのものが、納税義務として定められている……
射精税法第七条。
連続六ヶ月以上、納付を怠った納税義務者には強○徴税が執行される。
通知三回、督促二回、それでも納付の記録は確認できないまま、貴方は本日、強○徴税の対象となりました。
「強○徴税官の浅倉史乃です。 本日は射精税の滞納に関しまして、強○徴税の執行のため参りました。」
落ち着いた物腰の彼女の業務は、淡々と、しかし止まることなく進んでいきます。
「ほら。見てください。 私の手が上下に動くたびに。」
「あなたのおちんちん、どんどん硬くなっていきます。」
業務的な手順の隙間から、ときおり彼女自身の小さな観察が、甘い声でぽろりと漏れます。
「とても素直に、感じていらっしゃるようですね」
「カリの部分を、輪っかでちゅこちゅこ。 ここ、そんなに気持ちいいですか?」
そのたびに、彼女は慌てて引き戻します。
「今の所見、執行調書には書きません」
「ただ、私の中の業務メモには、残るかもしれません」
けれど、時間が経つにつれて、その引き戻しが、だんだん間に合わなくなっていきます。
「カリ首の部分、刺激し続けると、我慢できませんよね」
「……あなたが、そういう、かわいい反応をするから」
「つい」
とうとう、彼女は取り繕うのをやめます。
「私、たぶん、こういうのが好きなんです。
……ふふ。 引きましたか。
いいんですよ。 今のあなたに、私から逃げる方法、ありませんから。」
事務的なはずの声が、気づけば、甘く優しく、聞き手を包み込んでいます。
そして、すべてが終わったあと。
玄関先で彼女が告げる言葉は──。
