ぬる、ぬる、ぬめぬめ…ぐちゅ…ぐちゅ、ぐちゃ、ぬちゅ…。
耳元に這い寄るのは湿った、なまめかしい、触手の音々。
あなたは新進気鋭の冒険者。
かわいい彼女と結婚するため、日夜ダンジョンに潜りお金を稼ぐ、忙しいけど幸せな日々。
しかし、些細なミスからダンジョンで罠にかかったあなたは魔物に捕まり、触手スライムの『お嫁さん』にされてしまうことに。
地上で待つ彼女のためにも、なんとか脱出を試みるものの、ぎっちりと触手に縛られた体に自由はなく──。
──って、あッ、そんな…あッ…う”っ…脳みそ、あっ、舐めちゃ、あッ、だめ…ッ、あっ…アッ…アッ…ッ…ッ……。
………。
次第に静まり返るダンジョンの闇。
…沈黙の後、最後に聞こえたのは、あなたのお腹に産み付けられた魔物があげる産声だった。