主人公・洞庭崎 棒太(ぼうた 名前変更可)は、主にアダルトグッズを開発・製作する会社、
ジーザス・コーポレーションで働く派遣社員。
人に自慢できるような仕事では無いが、ロクに取り柄も無く、資格も無い棒太が、
あてどない就職浪人の果てにようやく辿り着いた働き口だった。
たとえ仕事内容が生理的に受け付けないようなグッズの使用感を確かめるモニタリングや、
モニターのバイトからのレポートをまとめるようなものだったとしても、出来れば失いたくはなかった。
何故なら、ここにはバイト時代や無職時代には無い、潤いがあったのだ。
直接の上司であり、肉感的な美女である冬藤 アイラ(とうどう アイラ)。
社長秘書という仕事柄、滅多にお目にかかれないけれど、社員さんたちが噂する
高嶺の花のクールビューティー、吉備津 爽香(きびつ さやか)。
爆乳とメガネが愛らしい、新入社員の橘 萌美(たちばな もえみ)の3人だ。
昔からイザとなると優柔不断で、女性に対して強く出られず、結果として今日まで童貞を貫き通していた
棒太だが、ふたりに対しては一発お願いしたいと常々思っていた。
少なくともそれまでは、辞めるわけにもクビになるわけにもいかない。
そんな棒太のもとには、半年前から従兄妹の美剣 蘭(みつるぎ らん)が居候していた。
大学へ通うのに、棒太の部屋からの方が近いためだ。
その蘭からも、好かれているような気配を感じる。
もしかして、これがモテ期というヤツでは無いか。
偶然とはいえ、周囲にこんな美女たちがいたことなど、いままでの人生無かった。
もしかして、一発狙ってみても、いいんじゃないか。
そんな風に勘違いし始めた棒太だが、じつは狙われていたのは棒太の方だった。
棒太の童貞こそが、狙われていたのだ……。