長女・怜里亜と次女・八重奈は昔から外向的で人付き合いが得意。
そして年齢を重ねるにつれ、男遊びが激しくなるところまでよく似ている。
それに比べて自分は根暗でオタク趣味。
もちろん異性との交流なども無いに等しい。
二人とは少し年が離れているのもあって、何か共有できることはほぼ無い。
そして何より、思春期に入ったばかりの頃、
姉たちに裸を見せつけられたり股間をまさぐられたりした時の嫌悪感が忘れられず
家の中でも距離を置いていた。
同じ血が通っているはずなのにどうしてここまで違うものか……。
長年そんな疑問を抱えていたが、
姉たちとついに一線を越え、間違いなく自分らは姉弟なのだということを思い知らされる――……。