【物語の背景】
リョウマが風俗店をネット検索していると、ある店の名前が目に入った。
「Mixed Fight Club」。
20分10万円と一際高い値段設定だが、在籍している女の子はモデル並の容姿に加え、
格闘・スポーツ経験があり、相手になった女の子を20分間好きにしても良いという趣旨が書かれていた。
ただ20分間、女の子は一生懸命抵抗し、その際にこちらが怪我した場合でも、一切責任は取らないとのことだった。
この広告を読んで、リョウマは学生時代のある出来事を思い出していた。
クラスで活発な性格の女子の1人が、キックボクシングを始めたという事で、
休み時間に男の誰かがスパーリングの相手になろうという事になった。
リョウマは幼い頃から合気道をやっていた事で、クラスの中で「格闘家」として周りから認知されていた。そういった事もあり、彼がその女の子の相手をする事になったのは自然の流れだった。
休み時間に空き教室に集まって、リョウマと女の子を囲うような円陣が出来た。
「リョウマ君相手なら、本気でやっても大丈夫だよね?」と、同級生の女の子がボクシンググローブを嵌めて、リョウマと対峙し、スパーリングが始まった・・・
しかし、そのスパーリングは誰しもが予想していない結果となった。
女の子のパンチやキックは、面白いようにリョウマを捉え、彼を圧倒してしまったのだ。
リョウマの鳩尾目掛けて、綺麗に女の子の膝蹴りがめり込み、リョウマはその場に膝をついてしまった。
リョウマは、スパーリング相手になった女の子から、「何か虐めみたくなっちゃってゴメンね・・・その・・リョウマ君なら本気でやっても大丈夫かなって思って・・・ごめんなさい。」と謝られた。
リョウマは、それがトラウマとなり合気道を辞めてしまった。それと同時に、「強い女を負かせて、痛めつけてやりたい」という歪んだ願望が、リョウマの中で芽生えていった・・・
彼は、自分の願望を成就させる為、「Mixed Fight Club」に連絡を取る・・・