西暦2242年──
ワームホール生成実験の失敗により、地球は異世界と繋がってしまった。
一時は軍事的衝突も危ぶまれたが、あらゆる困難を乗り越え、遂に地球統一政府は、異世界<エルト=スフィア>と正式な国交を樹立した。
ほどなく位相空間を通じ、両世界の人的交流が始まる。
<エルトスフィア>では男子出生率の極端な低下が見られ、あらゆる種族は衰退に向かっているという。
彼女らの要求はただ一つ。すなわち、人類の子種である……!
そんな世界で暮らす人間、柚木 光一。
彼は、クラスメイトの吉村キリカが好きだった。
異種間交流を目的に設立された、この学園では、さまざまなモンスター娘が「つがい」となる人間を求めて留学してきている。
キリカもそんなモンスター娘の一人である。
彼女はハーフ・ジャイアント(巨人族)の少女。身長は4メートルもあり、光一との体格差は大人と幼稚園児ほどもある。
ある日、キリカが光一を人気の無い教室へと誘うところから物語は動き出す……。