僕の名前は日向直也。
都内の私立大学の二年生だ。
一年のころは新鮮に感じていたサークルにも、最近はめっきり顔を出さなくなってしまった。
入学前はあれほど燃えていた講義や資格取得へのモチベーションもすっかり失い、ここ半年ほどは一限をところどころ落としながらなんとか通っているありさまだ。
昼前に起き、焦って支度をして大学に行き、こちらも何とか続いている夕方から深夜前のコンビニバイトへと繰り出す・・・どこにでもあるような日常。
だけど、こんな日々でも身に余るほど幸せだった。
それは・・・
日向先輩?
――可愛すぎる彼女の存在。