
【概要】
深夜0時過ぎ。シャンパンの空き瓶を片手に持った凪ちゃんは、酔いが回って足元がおぼつかない。
ふらついた拍子に、路肩を歩く一人の男性と衝突してしまう。
凪ちゃんが顔を上げると──そこにはスーツ姿の中年サラリーマンが立っている。
額に浮かぶ汗。疲労で下がった眉。整髪料の香りはせず、むしろほのかな汗臭さ。
いつも遊んでいるブランド物のジャケットにネオン色のシャツを着たホストたちとはまったく異なる、地味で生活感あふれる姿。
脳内で何かが弾けるような衝撃。
――今まで知らなかった「何か」が芽生えた。
