夕暮れを背に -Dusk at Her Back-

夕暮れ時、いつもの帰り道を歩いていた

赤色に染まる空、カラスの鳴く住宅街
とある一軒家の玄関扉が静かに開く

「男だから、守らなきゃ」「負けちゃいけない」
そんな役割意識ごと、彼女は指先ひとつで剥ぎ取っていく

痛みも、羞恥も、自己否定さえも、
彼女に見届けられた瞬間、妙に甘いぬくもりへと変質してしまう

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