◆【ストーリー】
入社1年目の新人社員の悠人は、クールで完璧主義な眼鏡の女上司・玲奈のもとで働いている。
彼女は誰に対しても厳しいが、なぜか悠人対して優しく、そして顔を見つめる視線が長い。
理由はわからない。ただ、見つめられると呼吸が浅くなるだけだった。
ある残業の夜、オフィスにはふたりきり。
静かな空気の中、玲奈が眼鏡を押し上げ、ふと口を開く。
「悠人くん、あなた……私の前だと、反応がわかりやすいのね。」
あまりに自然で、あまりに距離が近い。
悠人は思わず目をそらすが、玲奈はゆっくり歩み寄る。
「顔、こっち向けて。……私を見て。逃げなくていいわ。」
声は落ち着いているのに、どこか甘くて、抗えない。
「あなたは、言われたほうが動きやすいタイプでしょ?」
囁きは優しいのに、完全に主導権を握る響き。
ただ見つめられているだけなのに、全身が熱くなる。
「安心していいわ。……ちゃんと仕事も身体も私が全部教えてあげるから。」
その一言で、悠人はもう逆らえなかった。