ボクが大好きな”竜胆るり”。
彼女は、最近転校してきた”アイツ”に毎日のようにセクハラされている。

許せない――。
「ボクと勝負しろ。ボクが勝ったら竜胆さんに二度と触れるな」
そう啖呵を切ったボクだったが、まったく歯が立たず敗北。

“アイツ”は、ボクが負けても「何もしなくていい」と言ったはずだった。
『何もしなくていい』。まさかそれが、こんなにツラく、そしてキモチいいものだったなんて……。

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