この国では、成人した国民の性癖を調べる『性嗜好検査』が義務付けられている。
特にマゾヒストは遺伝的リスクがあるとされ、対象者の特定が進められていた。
もし、マゾでないことが証明できなければ、子孫を残すことを禁じられ、
一生アンドロイドの管理下で生きることになる。
ある日、僕のもとに「マゾヒスト検査」の案内が届いた。
「どうせ形だけの簡単な検査だろ? 僕がマゾなわけないしw」
軽い気持ちで医療センターに足を運んだ僕を待っていたのは、
アンドロイドの姉妹『イブ』と『エリス』だった。
誰もが通過できる簡単な検査――のはずが、
気づけばエロ過ぎる責めに心も体も追い詰められていく。
まさか、僕が……本当にマゾだなんて。