令和〇〇年、童貞男性は危険で害悪であるということから、人権を取り上げ彼らを管理する「童貞特別措置法」が成立した。その法律は日本社会に大きな影響を与え、それは学生たちの学び舎も例外ではなかった。
突然教室になだれ込む軍服姿の女たち、 彼女たちは「童貞管理センター」の職員。
「これより童貞を選別する!男子は全員服を脱いでそこに並べ!」
銃を突きつけられなすすべもなかった僕たちはクラスメイト女子の見守る前で、丸裸にされ検査を受けた。
童貞と認識されたのはほぼ全ての男子。1人の例外を除いて・・・。
昔からチャラ男だった鬼頭、彼だけがクラス唯一の非童貞だった。
彼を除いた男子達はコンクリート敷きの特別教室に詰め込まれ、女子及び非童貞男子とは隔離され生活することとなった。
そして裸のままの童貞の僕たちに課されたのは、スマホロック型の貞操帯と、女性の下着 及び裸を見ることができない視覚制御ゴーグル。
女子たちは隣の教室からガラス越しに僕らの様子を心配するが、 次第に鬼頭へと心がなびいていく。
僕の片思いだった女子、犬山さん。彼女も例外ではなかった。
だんだんとその視線は鬼頭の方を向いていき、いつしか短いスカートで登校するようになってきた。 それはあいつのためか・・・!?
やがて鬼頭の気を引く為に女子たちは水着や下着で登校する。
残念ながら視覚制御 ゴーグルでその姿は見ることができない。勃起すらできない。
それを嘲笑する女子たちもいる。
しかしその中に僕は水着姿の犬山さんを見つけてしまう。
「明日鬼頭くんの誕生日なんだよね」
「ねぇ、いっそ皆逆バニーでお祝いしない?」
「いいね!それでさらにバージンまで捧げちゃおっか!」
乳首も尻も丸出しのバニー姿。隣の教室は完全なるハーレム空間となった。
もちろん僕らは視認すらできない。
そこに佇むバニー姿の犬山さん。
舌なめずりしながら鬼頭はつぶやく。
「え?この中から1人を選べって?そうだなぁ・・・」
やめろ!彼女だけはやめてくれ!!