ふたなりデリヘルで呼んだ女には、痛いくらいに見覚えがあった。
「あっれー、久しぶりじゃん♪ てか誰だっけ? うそうそ♪ このケツの揉み心地♪ あたしのカレシくんに決まってんじゃん……元、だけど♪」
顔を一目見たとたん、動悸が激しくなる。
近づいてはいけない。忌まわしい思い出が肌を粟立たせる。
「っつか何? あんなにイジメてやったのに、今はこんな金で女買ってるわけ? あー浮気だ♪ 浮気だ浮気ー♪」
隣に腰を下ろす。背筋を冷たい汗が伝う。逃げ出さなければ。
「おい、よくあたしの前に顔出せたよな♪ あーそっかそっか、まだ調教足りてなかったんだ♪ ごめんね? ミィナがもっとぐっちゃぐちゃに犯してあげなきゃいけなかったんだ~……ケツ出せ♪」
直腸に刻まれた烙印が、どくんと疼いた……