「放課後…四階、空き教室――お待ちしておりますわ。」
ひょうしせっぱく【氷姿雪魄】:氷のように気高く綺麗な姿と、雪のように潔白で汚れのない心をもつ、高潔な人のこと。
――愛を確かめ肉欲に溺れるセックスを覚える前の、無垢で純情だった少女の姿。
「キス…好き。交わりのような、キス…
舌が入って、舐め回していただけるのも…口を、犯されるようで。
入れた舌を、吸われてしまうのも…罠にかけられたようで。
息が切れるほど…苦しく、なるほど…ながぁく、舌を絡めれば…
混ぜあって、喉を鳴らして、飲み込む…媚薬となんら変わらない、それも…凄く、好き♪」
――かつてプラトニックで、それでも悶々と性に興味を抱いていた白の令嬢は、今や赤い快楽の虜。
疼く躰に手遅れ寸前のマゾヒズムを押し込め、大好きな『貴方』との、熱を帯びた目合いに没頭するだけ。
視線を、指を、脚を、肢体すべてを。絡合するその性交は、絶頂に震える非日常の性癖破壊と、永遠に続く愛の日常的な再確認、その狭間。
純愛で、どろどろで、少しアブノーマルな。甘くて深くて、連なるどハマりえっち。