夏休み―――ぼくらにとっては毎日の学校から解放される自由な日々……
だけどクラスの他の子達が家族で海水浴やキャンプへ出かけるだろうこの時期に、
ぼくは毎日のように友達の『ユウキ』の家に遊びに行っていた。
「やっほ~ハルくん、また遊びに来てくれたんだねっ♪」
ぼくがユウキの家によく行くのは、憧れの『ユウカお姉さん』に会うためだ。
だけどユウカお姉さんに会って話が出来るのは、いつもほんの少しだけ……
お姉さんともっと仲良くなりたいのに、ぼくは恥ずかしくて自分から話す事が出来なかった。
そんな時、ぼくはユウキの家のトイレを借りようとして、女の人の妙な声を聞いた。
トイレの中を覗いて見ると……そこではユウカお姉さんが、トイレの中で『何か』をしていた。
ぼくは覗いちゃいけないと思いつつも、その光景から目を離す事が出来なかった。
「…ねぇハルくん、いつまでお姉さんのオナニーを覗いてるつもりかなぁ?」
「えっ…う、うわあぁっ!? お、お姉さんっ!? ど、どうして…!?」
「ふふっ、あんなに大きく扉を開きながら覗いてたら、流石にバレバレだよ?
女の人のオナニーをこっそり覗いちゃうなんて、ハルくんはいけない子だねぇ?」
「ハルくんはお姉さんの恥ずかしいトコ見ちゃったんだよね?
だったらハルくんの恥ずかしいトコも、お姉さんに見せて」
こうして……ぼくとお姉さんだけの、誰にもナイショの夏休みが、始まる―――