主人公、伏守奏真(ふせもり・そうま)は、長年暮らした山奥の生家を離れ、
日本でも有数の大都市・桜舞市(おうまし)を訪れる。
桜舞には、神に仕え、人の世を乱す『夜魔(やま)』を狩る者――『魔祓い』の一族が暮らしていた。
その一族――神子園家と、伏守家の間で結ばれた約定により、奏真は一人の少女と出会う。
神子園姫華(みこその・ひめか)。奏真と変わらない歳の……けれどその身に特別な宿命を負った少女。
神の衣をまとい、退魔の神刀で夜魔を討つ姫巫女『戦巫(せんなぎ)』として、桜舞の街を守る姫華。
しかし近ごろ、桜舞周辺では夜魔による事件が増え、強力な夜魔の存在も確認されたという。
ゆえに、神子園と伏守の両家は古の約定に従い、戦巫の力を高める、とある『神事』を行うことを決断した。
執り行うは、巫女を様々に辱め神の力をその身に宿す、外法の淫儀。
捧げられるは、処女(おとめ)の純心(こころ)。
――姫華を穢し、心を捧げ、戦巫の力を覚醒(めざめ)させよ。
人の世を守るため、戦巫として強くなるため、その身と心を贄に捧げる姫華。
奏真に与えられた役目は、姫華を様々にサポートしつつ、
『神事』において神の依り代となり彼女を穢す、外法の執行者であった。
――全ては、夜魔を倒すため。
――この身は、人々の安寧のため。
奏真と姫華は淫靡な儀式を繰り返し、夜魔との戦いに身を投じていく。