『真奈』
僕の好きな女の子。
小柄で背が低くて小動物のような雰囲気がある。
授業中ー
僕が落としてしまった消しゴムを、無意識に彼女は踏みつけた。
足癖が悪い彼女は気づいていないのか、僕の消しゴムを何度も何度も踏みつけた。
僕が拾った頃には、新品だった消しゴムは足跡で真っ黒になっていた。
状況が状況だったが故に、文句も言えない…
『彼女は無意識に、僕の消しゴムを一方的に踏みつけた』
僕はただその光景を、ただ見ることしかできなかった。
放課後、彼女に声をかけられた。
「授業中、ずっと私の足見てたよね?」
「ちょっと気持ち悪いんだけど…」
問い詰められて焦ってしまい、上手く言葉が出てこなかった。
(早く誤解を解かないと…!)
そんな僕に彼女は衝撃の言葉を投げかけた。
「君って本当にコミュ症だよねw」
*冴えない主人公と、少し変わった女の子の物語です。消しゴムを踏まれて謝って欲しいくらいなのに、逆に問い詰められて屈辱を受けていくという、フェチ色が強い作品となっています。
*全74ページ