その全寮制の学園には、象徴とも言うべき大きな校門があった。
それは、その躯体に見合う大きな南京錠で閉ざされ、この広大な学園をぐるりと囲む高い塀に挟まれつつ、聳え立っていた。
そして、この校門が開くのは年に一度きり。
入学式の日にのみ開門され、その日以外、学生は門の外の景色を見ることは許されないのであった。
……ある日、時朗はいつものように授業を受けていた。
しかし、不意に起こってしまう勃起。
(何もエロいことなんかないのに、授業中に勃起してしまうこの現象、なんていう名前なのか、誰か教えてくれ……!)
年相応に精力旺盛な時朗。
それは、男なら誰しも経験がある現象ではあったが、その日はなかなか勃起が収まらず、頭と股間を冷やすため、今は使われていない旧校舎を徘徊していた。
すると、用務員室の奥に隠されるようにあった扉を見つける。
それは、この学園の校門のように、固く閉ざされていた。
偶然にもここに辿り着く前に拾っていた鍵で扉を開けると、そこは真っ白な部屋だった。
中には簡素なベッドと、一脚の椅子。
その椅子には……白いゴシックロリータ風の服を纏った少女が座っていた。
少女は、時朗の姿に驚いたようだったが、次にはにっこりと微笑んだ。
その瞬間。
その部屋の空気が一気に自身に押し寄せてきたかのような感覚にとらわれ、時朗の肉棒はさらに肥大し、鼓動が激しくなり、息が上がりそうになる。
「あっ、あああああーーーーーッ!?」
突如、襲ってくる我慢しがたい激しい性欲。
時朗は扉を乱暴に閉めると、叫びながら少女を押し倒す。
「ああッ!?止まらないッ!止まらないッ!射精が止まらないーッ!チンポが壊れちまったあああああぁーーーッ!」
少女の奥で果て、子宮に直接流れ込んでいく精液。
今までのオナニーでは感じたことない快感が迸るとともに、心の奥底から湧き上がるような激しい射精感。征服感。多幸感。
あまりにも強すぎる感覚に、閃光のようなものが視界の前を何度も走る。
その光が目の前に広がっていき、すべてを白く塗り潰していく。
そして……そのまま遠のいていく意識。
時朗は、すべてを少女に出し切ったその瞬間、気を失ってしまっていた。
次に目覚めた時。そこは寮の自室だった。
すぐに激しい感覚に襲われる股間。見れば、肉棒が勃起していた。
用務員室での出来事を思い出すと、異常なほどの性感が渦巻き、チンポがさらに肥大し、耐えられなくなる。
「あの感覚……!あの女の膣内で放った時の、あの感覚……ッ!もう一度味わいたいッ!味わいたいッ!味わいたいいいぃーーーッ!」
再びあの部屋を訪れるが、そこは固く閉ざされていた。
鍵は、もうない。
部屋の前でさらに張り詰める肉棒。
時朗はロックされた扉の前で、叫びながら狂ったようにチンポを擦るが、達することができない。
「イケないッ!味わいたいッ!味わいたいッ!あのチンポ快感を、もう一度味わいたいーーーッ!」
「このままじゃ、死んじまうッ!チンポが爆ぜて死んでしまうーッ!出したいッ!出したいッ!射精したいいいーッ!」
「こうなったら、もうあの女でなくてもいいッ!あの感覚を味わえるなら、もう誰でもほおおおおおぉーーーーーッ!」
彼の性欲が人一倍だったとして。
一度、衝動的に少女を押し倒してしまったとして。
それだけで、ここまでチンポが狂うものなのか。
一体、あの部屋の少女は、何者なのか。
なぜ、あのような部屋に閉じ込められていたのか。
そんな疑問と謎を抱えたまま、閉ざされた広大な学園で連続事件が巻き起こるのだった――
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