「ねえ、私の事、愛して欲しい、です」
自分が愛されているのか不安に思っていた彼女と、キスを交わした。
愛情を確かめあって眠りについた、その夜のこと。
おかしな夢を見た。
そこには、いつもより髪の長い彼女がいた。
見た目の違いは、髪だけではない。
ツノも羽も、尻尾も生えたその姿は、およそ人間からは、かけ離れていて。
自身のことをサキュバスと告げた彼女は、妖しく微笑う。
「ねえ、本当は望んでいたんでしょ?
私と、こういう事、シタカッタンデショ」
わけもわからぬまま誘われ、そして迷い込んでいく。
ねえ、夢であいマショウ?