「幸せイキしちゃったらこの娘の体、返してあげないわよ」
想いを伝えあった魔法使いに憑依したのは数時間前に討伐したハズのサキュバスだった。
動けない勇者(リスナー)に対して、サキュバスは『幸せ』という快楽で心を責め立てていく。
淫魔に甘やかされて幸せになるなんて…
抵抗しなくてはいけない…そのハズなのに…
頭を撫でられるだけで
幸せが溢れ出して
心が勝手に気持ちよくなるのが止められない
幸せイキする度に魔力は奪われていく
幸せを感じてはいけないのに…
大好きな彼女の声で、囁かれると心が勝手に幸せになってしまう
愛おしい彼女の手で、頭を撫でられると幸せにとろけてしまう
彼女の体でサキュバスは、両手を広げて、その柔らかな胸へと誘う
…このまま抱きしめられたら…幸せになってしまう…
…とろけてしまう…幸せには逆らえない…あれはダメだ…
ダメになる…
だというのに、サキュバスは彼女の声で優しく囁くのだ
「ほら、私の胸の中においで…」
脳を揺らす程の甘い香りと柔らかさに包まれ…
心は被虐と幸福の絶頂へと堕ちていく…