男子プロレス部に所属する俺は、強豪と名高い聖王学院との練習試合が決まり、その日が来るのを心待ちにしていた。
(一体どんな奴が来るんだろうな…でも、例えどんな奴が相手だろうと俺はぜってー負けねえ!)
そして試合当日、プロレス部の扉を開いたのはまさかの女だった-。
「おい、ちょっとそこのお前…ここは女の来るような場所じゃねーよ!」
「あら♪お姉さんが相手じゃご不満?」
どうやらこの女が俺の試合相手らしい…
あれ程楽しみにしていた練習試合の相手が女だなんて、不満しか無かった。
その体つきも筋肉とは無縁の実に女らしい身体をしていて、やるだけ時間の無駄だった。
「女が相手じゃ練習にもならねーんだよ!」
「あらあら♪これはいじめがいがありそうな子ね…♪」
「んだと!?」
挑発にまんまと乗ってしまうあなた…
そしてこの日、あなたはこの世に自分より強い女性が存在することを、身をもって知ることとなる-。