ネオトーラクは、いうなれば、荒野に建てられた馬鹿デケェ虫除けだ。
あの下品な光に釣られて、大量の虫けらどもが、幹線道路に群がるんだ。
――外界住民が語る「ネオトーラク」 より。
舞台は2199年。
地上の全てを焼き尽くした最終戦争から、随分と長いときが流れた時代。
かつて別の名で呼ばれていたらしいその都市は、企業らによって生まれ変わり、【ネオトーラク】と名を改め、荒れ果てた時代において、しかし唯一無二の繁栄を謳歌していた。
主人公となる新米警官は、そのネオトーラクの光の中で、暗く、深い影に挑むことになる――。