―魔族と人間との戦いから、20年が経った―
人間に敗北し、ボロボロになった魔王城で、
まだ年若い魔王【マオ】は、平和について考えていた。
そんな彼女の元へ、二人の部下がやってくる。
人間との共存を進言する、真面目で堅物な腹心、【ピース】。
人間を滅ぼそうと進言する、ちょっと腹黒毒舌な腹心、【ダクラ】。
優柔不断なマオは、なかなか決められずにいたが……
「そうだ! 人間の街に行ってみよう!」
人間と手を取り合うのか、魔族の復興を目指すのか、
その決断のため、三人は人間の住む街へと歩き出したのだった―――