褐色肌のエルフ族シリステル(シリス)とちいさな吸血鬼のレテが住む
”迷路”の魔術が施された森には、
森の魔女討伐、吸血鬼討伐で名をあげようと目論む
冒険者と名乗るならず者たちが入り込んでは
レテを護ろうとするシリスと日夜攻防を繰り広げていた。
その日も、侵入者を軽くあしらっていたシリスだったが
いつもは家で留守番をしているはずのレテが
戦いの場に現れさあたいへん。
ならず者は追い返したものの、
レテは大けがを負ってしまう。
慌てて家に戻った二人だったが
おどろくべき再生能力を持つ吸血鬼のレテは
何事もなかったかのようにけろっとしていた。
しかし初めての戦闘で、
新鮮な血の臭いを嗅いだレテが
興奮しているのを感じ取ったシリスは、
いつものように寝室で彼の興奮を鎮めるのであった………。