はじめまして、セラと申します。
私は普段、滅多に人が寄り付かない、ある屋敷の主をしています。
この屋敷、見てくれは良いのですが、住んでいるのは私だけでして……。
正直、屋敷の管理に手が回っていない状況なんです。
……使用人を雇えば、とお考えの方もいらっしゃるかと思います。
えぇ、確かにその通りです。
しかし先程も言った通り、ここは人が寄り付かないような場所なんです。
そしてもう一つ……私には少々秘密がございまして。
秘密……というのは、そうですね……。
実は私、人間ではありません。
気配こそ隠しておりますが、魔族なんです。
そんな者が人間の使用人など雇っては、どうなるか分からないでしょう?
ですがもし、この屋敷に人間が訪れるようなことがあれば……。
その時は私に忠実な奴隷へと躾けてしまうのもいいですね。
男でマゾなら……もっと躾けがしやすくて助かります。
彼らはとても扱いやすい生き物ですので……。
頭の中が私で一杯になるまで堕として、可愛がってあげます……。
あぁ、とても楽しみになってきました。
魔族には時間がたっぷりとありますので、気長に待つとしましょうか……。