主人公、結城冬弥は
一角の財閥である四條家のお屋敷で働く使用人。
財閥の一人娘で自由奔放な四條蘭の
お世話兼お目付け役として日々行動を共にしていた。
そんなある日、蘭が明月女学園に短期転入するという報せが入る。
その学園は教職員に至るまで女性で構成された男子禁制のお嬢様学園で、
従者とはいえ男性がおいそれと入ることはできない場所であった。
「それでは転入が終わるまで、僕は別の仕事をするんですね」
「……何を言っているの? あなたも来るのよ」
「え? ですが、転入先は男子禁制の女学園で……」
「だから、女の子として、一緒に行くの」
そんなの無理ですよと断る冬弥に、
来てくれないと困るという事情を説明され懇願される。
「女装するだけでも大事なのに、さらにお嬢様とも入れ替わるんですか!?」
困惑する冬弥に最後は泣き落としまで始める蘭。
そうしてしぶしぶ女装を承諾し、塔矢優紀として
蘭と一緒に明月女学園に行くことを決める。
だが、学園ではある問題が起きており、
優紀と蘭はそれに巻き込まれていく。
はたして男が一人もいないこの場所で、
バレずに学園生活を送ることができるのであろうか!?