ここはクラブの個室トイレ。
ついさっき逆ナンしてきた子に偶然再会したところ、
手を引かれ、半ば強引に二人きりにさせられてしまった。
体をぴたっと密着させてくるせいで、
汗と混ざり合った甘い匂いが強く香る。
「ねぇ…♪ いいでしょ ?」
いいはずがないと思っていても、
いざ下半身に手を伸ばしてこられると、
自制心はまるで働かない。
甘勃起した竿を扱かれることに抵抗する気は起きず、
あろうことか、自ら腰を少し前に出し、
少しでも気持ちよくなろうとする始末。
一回だけ、これっきり。
終わったらすぐ戻るから…。
そんな最低な言い訳を頭の中で彼女にしつつ、
やけに上手なテクニックに溺れていく。
相手が『男』だと知らないまま――。