【あらすじ】
「ただいまー。あれ? 弟くん?」
インターホンも鳴らさず、まるで自分の家のように猫野(ねこの)ソマリが一人暮らしをしている貴方の部屋に上がり込んでくる。
「ねぇ、ただいまー、って言ってるんだけどー?」
「ねぇねぇ、居ないのー?」
彼女は貴方の一つ年上の幼馴染。
「――って、普通に居るなら挨拶くらい返したら? ほら、おかえりー、って」
気まぐれな彼女はいつの間にか貴方の家に居着き、半同棲状態の生活を送っていた。
一見すると羨ましがられそうな状況だが、彼女には貴方を困らせる趣味がある。
それは、貴方を開発するという趣味である。
「弟くんは、エクスポージャー法って知ってる?」
新しくソマリが入手してきた知識を使って、貴方は彼女から体を開発される。
それが彼女の趣味であり、飽き性の彼女が唯一続いている楽しみだった。
「これから弟くんには、男の甘出しに挑戦してもらいます」
本来ならソマリに付き合う必要なんてない。
だが、物心がつく前から植え付けられた習慣みたいなもので、貴方はいつも彼女の言うことを聞いてしまう。
「精液が空っぽになった後に絶頂したら、どうなると思う?」
「そんなの、少し考えれば分かるよね?」
「精液が空になってるから、強制的なドライオーガズムを体験することも出来ちゃうの」
たとえそれがどんな内容でも、貴方はソマリの言うことには逆らえない。