聖エレクトラ学園さくら寮――
名門校、聖エレクトラ学園から独立した女子校で、森の中に建つ寮付きの荘厳な学園。
様々な分野で、国のトップに立つような人材を輩出することを目的としている。
生徒は女子のみ。職員も大多数が女性。
学園は生徒会が自治。
学長一族の令嬢、東雲桜子が会長におさまっており、職員やPTAよりもその生徒会が強い力を持っていた。
その生徒会の中でも、特に桜子に一目置かれる存在の者だけが出入りすることを許されている秘密の花園、「さくらサロン」。
物語はその「さくらサロン」からはじまる――。
【主人公(リスナー)】
社会科教員。あまりぱっとしない人生で、彼女いない歴=年齢。
臨時採用や非常勤ばかりの人生で、今回本採用は聖エレクトラ学園さくら寮が初めて。
故郷の家族も今回の本採用を喜んでおり、何があっても頑張ろうと心に誓ってる。
しかし、受け持ちになった授業はお飾り程度に週に数コマのみ。
これといった雑務を任されるでもなく、部活や委員会を任されるでもなく、
本当にこんなにラクでいいのかと、ちょっと不思議に思っている。