……遠くから聞こえるコポコポという水の音。
ここはどこだろう。
夢にしては妙にリアルを感じる。
はぁ~、ようやく捕まえたっ♪
……ん~っ、とても美味しそうな匂いがするわね
聞きなれない女性の声。
だんだん近づいて……そして、それは貴方の目の前に現れる。
うふふ、その様子だと、私の姿が見えてるみたい
やっとつながる事が出来たわ。貴方ってば、私の事全然気にも留めてくれないんだもん
角を生やし、尾を揺らしている。
人間……ではないのか。
出会ったことのないその存在に、貴方は恐怖を感じる。
そんなに怯えないで。……もしかして、食べられると思ったの?
私が欲しいのは、貴方のせ・い・きっ♪
貴方からあふれ出てる強い性欲を感じ取っちゃったのっ♪
……あ、そかそか。自己紹介がまだだったわね
私はフレイ。強い精気を求めて彷徨う者……
分かりやすく言えば『淫魔』ってやつかしらねっ
言葉の通り、貴方の精力を貰いに来たのよ
貴方はただ、私に全てを捧げるだけでいいの。
私の言葉にしっかりと耳を傾けて従うだけ……。
そうすれば、貴方は最高の快楽を手に入れる事が出来る。
その代わり、貴方の性欲を私にちょうだい♪
最高の状態まで高ぶらせて、貴方は私の中に全てをぶちまけるの。
……拒否は出来ないわ。
だって、もう貴方と私は繋がっているのだから。
さぁ、始めましょう。
私と貴方だけの、素敵な夜を……。