‘‘リア充、蒸発しろ’’
部活動。勉強。恋愛。つまらない両親。くだらないクラスメイト。退屈な学園生活――
いや、俺だってさ。漫画や小説、ドラマみたいな人生があるだなんて思ってやしないけど。
でもさ、あるじゃん? そういうの。
そんな俺は、進級の危機に立たされていた。
アウトローな俺でも、まだまだ社会には勝てやしない。……具体的には内申点的な意味で。
さて、内申点と引き換えに出された条件は黒塗りの高級車とは関係がなく。
とある部活動に入ることだった。
集まっていたのは、つまらない、くだらない、退屈な学生ばかり――のはずだった。
一癖あって凸な俺と二癖あって凸な部員たちが集まった風変わりな部活動。
――その名は、『青春倶楽部』!