■お話
僕には二人の姉妹がいる。
態度と口がちょっと悪い、ギャルっぽい妹の小夜(さよ)。
口調は丁寧で理想のお姉ちゃんである涼子(すずこ)。
二人との関係は良好で、取り立ててなにかあるワケでもないごく普通の生活を続けていた。
そんなある日、妹の小夜が催眠がどうとか言ってきた。
【小夜】
「えー、つーことで。今からお兄ちゃんに催眠をかけていこうと思います。……あ、今嫌な顔した。」
【小夜】
「友達からね、本を借りたの。だからねー、やってみたくて。…………いーじゃん別にー、減るもんじゃないしさー。」
僕も退屈だったし催眠にはかからないと思っていたから、妹の誘いにのることにした。
だが、催眠にかからないとタカを括っていた僕は…………