ある日、1匹のウサギがとうとつに姿をあらわす。
ちょっとした好奇心から、ウサギの後を追いかけてみると……。
……気付けば森のなか。
そこには、光っている1本の竹。
あたりは目映い輝きに包まれ、1匹のウサギが、美少女に。
そしてまた、1本の竹も美少女へと姿を変えたのだった――。
「……はぁ……」
ため息をつきながら、2人のことを見つめる。
あの森に置いてくればよかったものの、こうして家までつれて来てしまった。
どうやらこの2人は、婿探しのために地球へ来て、そんなところに、ちょうどよく俺がいたようで……。
「異論は、ありませんよね? こんなにもお美しいお姫様と結婚できるんですから、ねっ?」
「よーし、決まりじゃっ! お主のこと、一生かけて愛してやるからのうっ!」
あれよあれよという間に、話が進んでいってしまう。
もうどうしていいか分からなくなっていると、いきなりベッドに押し倒され――。
「では、さっそく始めましょう。あなたが婿としてふさわしいのか否か、調べてみますからね」