身分や世代、人種さえも越え、自由な恋が叶う現代。
今でこそ、様々な人たちは出会い、恋に落ちる。
時は前世。
その初恋は、決して満たされる事なく、彼女の心の中にあり続けた。
帝国の王女、ジュリエット。
幼い頃、偶然の時間で出会った主人公を今も想っていた。
物語は、姫が「女王」に即位したことから始まる。
天恵の女王…大地に豊穣と恵みをあたえる存在。
彼女は願う。
国に住む民の幸せを。
彼女は気丈に振る舞う。
巨大な権力に心が負けないよう。
「厳しく、清く、正しく」あり続ける。
泣きたい気持ちを隠して。
…けれど。
ジュリエットのたった1つのわがまま。
今や、遙かな身分の差にありながら、あなたのことを忘れられない。
「せめて、そばにいて欲しい」
夜を見上げることでしか、会えない素顔の女王。
近づけば近づくほどに彼女の心は揺れ動く。
そして、ひとつの歯車が外れたとき。
ジュリエットと主人公は…許されざる肉欲にまみれていく。
折りしも。
近隣諸国の魔の手が迫りつつある晩夏の出来事だった。
―――そして、時はめぐる。
飛行機が空を飛び。
何不自由ない暮らしができる時代。
泣いたり。
笑ったり。
怒ったり。
感情は自由である現代。
さなか。
制服を着た学生として。
または教師や姉として。
女王ではなく、ひとりの’女の子’として
’彼女たち’は再び、あなたに出会う。
千年の時を越えた舞台は「学園」
平凡に過ごしていた主人公だったが
ある編入生の出現で、突然に毎日が変化する。
「あなたをずっと探してた」
年期のはいった情欲の炎は、全ての「関係」に飛び火を始め…。
縁(えん)をもったヒロイン達を眠りから呼び覚ます。
― それぞれの声 より―
「あぁぁ、もう私のバカバカ、ご利用をもっと計画的にさせないと!」
「あなたが好きか嫌いかは別問題よ?ワタクシの気持ちを優先してちょうだい!」
「少しでもそばにいて欲しい…だなんて!そんな悠長なこと言ってられないよ!」
「むぅ、他にも女性の影がチラホラと、ほんと優柔不断デスネ…もう力ずくかなぁ?」
「あの子じゃなくて、アタシのことを好きだ、と言いなさい。てか、今すぐ脱ぎなさい」
千年分満たされなかった想いは
甘く、切なく、とことんエロティック。
女王の愛と誇りをかけた主人公争奪戦が
今、始まる!?