民俗学のゼミに所属する学生、青山芳人。
所属ゼミの教授を追ってとある地方に赴いた彼は、人里離れた山中で道に迷い、とある洋館に辿り着く。
その館は莫大な資産を持つ旧華族の名家、神門家の所有する豪邸だった。
館の客人として館に逗留することを許された芳人は、神門家の次期当主を決める『影供の儀』に参加することになる。
神門家の美しくも謎めいた三姉妹、神門家に招待され集められた儀の候補者たち、
そして先代当主神門兵蔵や現当主である神門史華、館の住人たち。
男と女の欲望が交錯するこの館で、芳人を待ち受ける運命とは……?