「あなたはあと一年以内に運命の相手と結ばれないと、大変なことになります」
突如現れた自称 【縁結びの神】麗にそう告げられる主人公・神林始。
彼はどこにでもいる普通の少年。
ただ、モテたい一心で古今東西いろんなおまじない等に手を出す やんちゃなアクティブさを持ち備えてはいたが。
麗が言うには、そのおまじないが原因らしい。
美味しい食べ物も食べ過ぎればお腹を壊すように、一つ一つは些細で可愛らしいおまじないも、やり過ぎれば毒になる。
さらに質が悪いことに、始が試したおまじないの中には、本物がいくつか混じっていたらしい。
そのおかげで因果律が狂いまくり、未来がとても不安定になっている。
「まあ簡単に言うと、あなたは一生 DT のままってことです」
「彼女が欲しい!」「一生DTは嫌だ!」だけど、過剰な努力はしたくない……
迷う始に、麗は運命の相手候補である三人と、その子たちとの縁の距離を表す【縁カウント】を教える。
【首相の娘】南雲 七海(なぐも ななみ)縁カウント:870,000,000(8億7千万)
【現役アイドル】赤城 鈴奈(あかぎ すずな)縁カウント:15
【日本最高の探偵】周防 由香里(すおう ゆかり)縁カウント:65,535
それぞれが一癖も二癖もある少女たち。
まるで縁もゆかりもなかった彼女たちとの、縁をカウントする出会いが始まる。