「10年後の6月は運勢が最悪で、人生で最も不運な一ヶ月となる」
10年前、占い師にそう宣言された少年・夏村洪太。
最悪の6月を無事に切り抜けるただ一つの方法は、
ラッキーガールの恋人を作って幸運を分けてもらうことだけ。
そして、10年後の現在。
「不運から逃れるためだけに見ず知らずの女の子と恋人になることはできない」
洪太は恋人を作らないまま不運の6月へと突入し、数々の災難に襲われてしまう。
そんな洪太に、幼馴染である占い師見習いの少女・星見茜が言う。
「私だったら、見ず知らずの女の子じゃないでしょ」
「私が恋人になってあげるって言ったら・・・・・・洪太はどうする?」
不運と幸運、そして幼馴染二人のフクザツな恋心。
この恋の行方は、タロットカードでも占えない──