同じ日に生まれたヒカリとタクトはその日からいつも一緒だった。
ハイハイが出来るようになった時期も、オムツを卒業した時期も。
はじめてのお遣いは二人で一緒に行ったし、自転車さえも同時に乗れるようになった。
いつも一緒、それが幼馴染二人にとって当たり前だった。
だから同じ希ノ森学園に入ったし、同じ映画研究会にも入った。
ずっと、このまま仲の良い幼馴染で過ごしていく、そう思ってた二人だったが……。
ある日、視聴覚室で上映会を行っていた時、謎の少女が二人の前に現れそして言い放つ。
「私がタクト君の本当の幼馴染です!」
何を言ってるか分からないタクト。
幼馴染は確かに隣に居るヒカリのはず。
だが、謎の少女のその容姿は隣に居るヒカリにそっくりな訳で……。
どっちも自分が本当の幼馴染だという事を譲らず、どちらが本当の幼馴染にふさわしいか勝負する事に!
その勝負が彼らや寮の仲間の運命を大きく動かす事になっていく……。