都会の「神宮市」にある女学園「神宮学園」人口15万人程のこの街は、日本各処の要人や大手企業の一族が多く住んでおり、
中でも街の郊外にある由緒正しきこの名門女学園は、政界や大企業家系の中でも超一流のお嬢様のみが通う有名なお嬢様学校であった。
そんな中、【あなた】は、空が夕焼けに染まる学園の保健室で目を覚ます。
傍には、シスターの風貌で柔和な表情を浮かべる女性・狭間エリ(はざまえり)がその目覚めに気付き、あなたに微笑みかける。
「だいぶお疲れのようでしたね、先生。ここまで来るのも一苦労ですから」
彼女から発せられた言葉であなたは目覚めの倦怠感を覚えながら、自分は恩師である学園長によって呼ばれ、本学園の新任教師として赴任してきたことを思い出す。
学園長では、二条が待っていると伝えられたあなたは、エリと別れ、かつての恩師の待つ学長室へ向かう。
学長室の扉を開けると、そこには学生時代の恩師・二条静恵(にじょうしずえ)の姿があった。
思い出の中の恩師よりも、厳格な雰囲気と匂い立つような色気増した彼女の姿に、以前と変わらぬ憧れを抱くあなた。
「久しぶりね」と微笑む二条に、憧れの恩師に再会できて心ここにあらずのあなた。
二条はこれからこの学園の教師として働いて欲しいと言い、あなたも、恩師と共に夢だった教職を名門学園で過ごせる事が出来て光栄だと告げる。
しかし、それとは別に彼女は『ある頼みごと』を告げた。
「通常の業務とは別に、貴方にして貰いたいことがあるの。……でも、それを言うより実際に体験してもらった方が良いわね」
矢継ぎ早に告げられる頼みの詳細も聞く事ができぬまま、あなたの学園の教師生活が始まった。
そしてその中で、幼い頃主人公が妹のように面倒を見ていた幼馴染・伊集院真矢(いじゅういんまや)と再会、
素行不良の地主の令嬢・神宮寺桐華(じんぐうじきりか)、貧乏な家族の為に一般で入学した田所葵(たどころあおい)、
誇りある学園に裏口就職したあなたに対して嫌悪感を示す生徒会長・帝螢リオ(ていけいりお)、
自分の殻に閉じこもったオカルトオタクの少女・黒須玲奈(くろすれいな)など、様々な生徒達と出会い、彼女らとの穏やかな学園生活が続くかに思えた。
しかし、ある日突然その状況は一変する。
淑やかで真面目な優等生だった委員長、日直に来ていたクラスの女子達が突如発情し、あなたの事を押し倒して性行為を欲するようになってしまう!
抵抗しようにも、目の前の肉欲に支配されるような、自身の脳内に靄がかかったような精神の汚染を感じるあなた。
一時的に、教え子達との交合に身を任せてしまったものの、我に返ったあなたは隙を見て彼女達を振り切り逃げ出す事に成功するが……
学園にいる女生徒やシスター達が、学内唯一の男性である、あなたの精液を搾り取ろうと襲い掛かってきたのだ!
その過程で、他の生徒と違い、未だ理性を保っていた真矢達と合流する事が出来たあなたは、共に学園内を駆け回るのだが……ついには発情した真矢達にも襲われそうになってしまう。
その窮地を救ったのは二条とエリだった。
呟かれた言葉と共に、指し示された指先から放たれた光は、発情した真矢達を眠らせ、あなたはホッと胸をなで下ろす。
ひとまず事態は収まったものの、今だ混乱したままのあなたは、一体この学園に何が起こっているのか?
この異常事態は何なのか?を二条とエリに問い詰めるが、
「冥界の流れ込んだ時間……本来私達の世界に在るべきではない世界の空気」
「私はそれを冥刻と呼んでいるの。数ヶ月前から、この学園に起こっている現象よ」
学園で周期的に発生しているその怪異は、徐々に日常を侵食し始め、その空間ではどんな気高い人間でも、理性のタガが外れ、肉欲に支配されてしまう。
その衝動に逆らって耐え続けると、死に至ってしまうと告げられる。
混乱するあなたに対し、二条が静かに告げた『もうひとつの頼みごと』……
「冥刻に侵食されはじめた彼女たちを救うには、彼女たちとセックスをして、精液を子宮に送り込むことしかないの、そしてそれが出来るのは君だけなのよ……!」
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