■ストーリー
「今日からホームヘルパーの人が来るから、よろしくねー」
「……ああ、うん……」
ホームヘルパー、いわゆるお手伝いさんなんて、うちには必要ない。
僕としては、まったく歓迎できない。
この家に母さん以外の女が来て、家事をするなんて……この家の中に、他人が入り込んでくるなんて。
重たい気分でいると、インターホンが鳴った。
そして、おそるおそるドアを開けると、そこには――
「初めまして、真野様のお坊ちゃま。
わたくし、ホームヘルパー派遣協会から派遣されてまいりました、鈴原美古都と申します」
玄関の向こうに立っていたのは、思っていたよりもずいぶん若くて、
思いもしなかったほど綺麗な女性だった。
僕はもともと、同級生の地味な女の子ともまともに話せないような気弱な性格だ。
ホームへルパー鈴原美古都さんの外見だけですでに圧倒されてしまって、
自分の家なのにおどおどすることしかできない。
それでも、ずっとここで突っ立っているわけにはいかないから、とにかく家の中へ招き入れることにした。
■登場キャラクター
●鈴原 美古都 (CV:青桐かこ)
伝説のホームヘルパー。
普段はクールに振るまう仕事人間。
性行為が大好きで、初対面の相手であっても躊躇がない。
問題を解決する方法ももっぱら性行為。
仕事は趣味と実益を兼ねている。
なお、メイド服は制服ではなく、私物。
●真野 咲希子 (CV:永野らび)
直志の母親でシングルマザー。
本来、優しく性格で息子思いだが、実際には仕事が忙しく直志のことを蔑ろにしがち。
直志の引きこもがちな現状も そのせいだと気づいており、罪悪感を抱いている。